目的によって変わるプロモーションの手段7つを徹底解説
商品の売り上げや企業の業績を伸ばすためには、的確なプロモーションを行うことが大切です。
その目的は、「新しい商品をアピールしたい」、「夏やクリスマスなど、売り上げが伸びる特定の時期だけPRがしたい」、「展開している商品をもっと広めたい」など、状況や商品の内容に応じてさまざまです。こうした多様な目的に対応するために、数多くのプロモーション方法が存在しています。
効果の高い宣伝を行うためには、こうしたプロモーションのそれぞれの特性を理解して、もっともふさわしいと思う手段を選ばなければいけません。
今回は、代表的なプロモーション方法を7つの形にわけてご紹介します。それぞれの特長を比較して、自分の目的にふさわしいプロモーションを考えてみてください。
1.広告
プロモーションという言葉から多くの人が連想するのが、広告を用いた手段ではないかと思います。
テレビやラジオ、雑誌、新聞など、マスメディアと呼ばれる媒体の多くは、広告を掲載する枠を持っています。テレビCMや新聞の広告欄はたくさんの人が目にするので、宣伝効果も大きなものとなります。テレビ番組の視聴者層や新聞・雑誌の購買層などを考慮する必要はありますが、不特定多数の人にPRを行うには効果的な手段です。
しかし、最近ではこうしたマスメディアを用いた広告だけではなく、インターネットによる広告も注目されるようになってきました。
近年ではマスメディアにも劣らない人数が閲覧する人気のウェブサイトもあり、そういった媒体に広告を掲載するメリットも大きくなっています。
しかも、インターネットの広告は、クリックすることでさらに詳しい情報が載っている公式ウェブサイトなどに誘導することもできるので、興味を持った人をさらに惹きつけることができます。そこからさらに購入ページへと案内することもできるので、商品の売り上げに結びつきやすいプロモーションだと言っても過言ではありません。
2.看板・交通広告
不特定多数の人に伝えるという点では、電車やバス、タクシーなどに広告を掲載する交通広告や看板も、効果が期待できるプロモーション方法です。
マスメディアに比べると、見る人の数は少ないものの、記憶に残りやすいという点ではマスメディアの広告にも劣らない効果があります。
たとえば、外に出かけたときに、車体がまるごと広告になっているラッピングバスや、大きな広告がデザインされたラッピングトレインを目にしたことがありませんか?こうした広告はサイズも大きく、思わず目を向けてしまう人は少なくないでしょう。また、電車の中吊り広告やバスの中の広告は、車内でやることのない人がじっくりと見るので、印象に残りやすいのも特長です。
アドトラックの利用も、おすすめしたいプロモーション方法の1つです。アドトラックとは、トラックの荷台部分に大きな広告を掲載し、人通りの多い場所をゆっくりと走行することによって、たくさんの人たちにアピールする方法です。大きな荷台いっぱいに広告を載せるので、見た人に与えるインパクトはバスや電車以上だと言えるでしょう。
アドトラックは希望に応じて走る場所を選ぶことができますし、街頭ビジョンがあるエリアでは、その映像と組み合わせたPRや、広告を撮影した画像をSNSに投稿してもらうキャンペーンを行うなど、さまざまな形でのプロモーションを展開することが可能です。「広告に特化した交通広告」とも「移動する看板」とも言えるアドトラックは、看板と交通広告のメリットを組み合わせた魅力的なプロモーション方法です。
こうした看板や交通広告の多くは、特定の期間を定めて掲載します。そのため、新商品や期間限定のキャンペーンなど、限られた時期にプロモーションをしたい場合にはおすすめの方法です。
3.対面販売
営業や実演販売、イベントホールなどで開催される見本市といった機会を利用して、商品を直接PRする方法も、有効なプロモーション活動です。
宣伝できる範囲は限られていますが、プロモーションを行う人が直接アピールすることができるという、この方法ならではの長所があります。商品やキャンペーンなどのメリットを実感してもらえるだけではなく、お客様の質問にもその場で答えることができるので、魅力を伝えやすいのが特長です。
PRする人のスキルが問われる手段ではあるものの、上手な人であれば高い割合で商品の購入やキャンペーンへの参加につなげることができるので、効果的なプロモーションであると言えるでしょう。
4.ダイレクトメール
PRしたい情報の書かれた手紙を送付するダイレクトメールも、覚えておきたいプロモーション方法です。そのジャンルに興味がある人へ的確に情報を届けることができるので、高い効果が期待できるでしょう。
ただし、ダイレクトメールを送るためには、顧客情報を持っていなければいけません。そのため、すでにたくさんの顧客がいて、なおかつ手紙を送るのに必要な情報を保有していることが必要条件となります。
5.マスメディアを利用したPR
テレビや雑誌、新聞などのマスメディアを通じて宣伝を行う方法です。
先ほどマスメディアを利用したプロモーション方法として、広告を掲載するという手段を紹介しました。ここで紹介する方法は、広告料を支払って広告を掲載してもらうのではなく、ニュースの素材として、商品やキャンペーンなどを取り上げてもらう方法です。
プロモーションを行いたい企業が情報を提供する形になるので、掲載してもらうのに費用がかからない点がポイントです。しかし、メディアがニュース素材としての魅力を感じることが条件になるので、必ずしも取り上げてもらえるとは限りません。
6.パンフレット・リーフレット
プロモーションの方法として、パンフレットやリーフレットを使って情報を紹介するという手段もあります。
情報を豊富に掲載することができるので、プロモーションをしたい内容を細かく伝えられるのがメリットです。ただし、手にとってもらわないと情報を伝えることができないので、パンフレットやリーフレットの存在をアピールする工夫も大切です。
7.SNSなどを利用した口コミによるPR
最近では、TwitterやFacebookなどのSNSが発達したことにより、こうしたコミュニケーションツールを利用した口コミ効果にも注目が集まっています。
Twitterは短い文章しか投稿することができませんが、ハッシュタグやRTを利用することで情報を広く拡散することができます。Facebookは、Twitterに比べると閲覧する人の範囲が限られていますが、利用者とのコミュニケーションがとりやすい点が特長で、必要な情報を提供することが可能です。プロモーションを行う企業にとっても、ユーザーがどんな情報が欲しいのか、また、どういった商品やキャンペーンを求めているのか、といった意見を知ることができるので、情報を集める手段としても有効です。
さらに、Facebook広告というサービスを利用すると、Facebookページを拡散することもできるので、より多くの人に情報を伝えることができます。
ツールとしての歴史はまだ浅いものの、上手に利用することで高いプロモーション効果が期待できます。SNSは今後も発展していくことが予想されるメディアなので、今まで利用したことがない人も、是非とも注目してみてください。
おもなプロモーションの方法を、7つにわけてご紹介しました。一言で「プロモーション」と言っても、その方法はさまざまだということがわかっていただけたかと思います。
アピールしたい気持ちが強くても、その内容にもっとも適したプロモーション方法を選ばなければ、十分な効果を得ることはできません。プロモーション方法の選択は、PR活動における重要な第1歩だと言えるでしょう。ここでご紹介した内容も1つの参考にして、満足できるプロモーション活動を目指してください。