いまどきのバンドは知っておけ!?ライブ集客に使える7個のWEBサービス
経験者はご存じのことと思いますが、ライブに集客するのってすごく骨が折れますよね。とにかくチケットをさばくために知り合いに頼みこむ。あまりにも集まりが悪いときには「飯おごるから来てくれ」みたいに無理やり呼ぶようなこともあるんじゃないでしょうか?
もちろんそういった活動を通じて、自分たちの曲に触れてもらい興味を持ってもらうこともあるでしょう。ただ、身内や知人ばかり呼んだり、来てもらうことに過度なインセンティブをつけたりすることは、本末転倒になってしまっている感は否めません。
「いい曲を作っていればお客さんもいつか増えるはず!」これが実現すれば一番いいのですが、そううまくはいかないのが実情でしょう。
ところが近年では、WEB(インターネット)やSNS(ソーシャルネットワーク)の登場によって、個人や無名バンドでも自分の「メディア」を持つことが可能になりました。
メディアとは情報を発信するための発信基地みたいなものです。
以前まではテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった従来のメディアにお金を払って広告してもらうしかなかったのが、自分たちでミニテレビ、ミニラジオ、ミニ新聞、ミニ雑誌を簡単に持てるようになったわけです。
メディアを自由に使えるということは、使い方によっては多くの人に情報を発信し、集客することも可能なわけです。
さて、ここでは最強のライブ集客ツールにもなりえるWEBサービスについて紹介していきます。
SNSを中心とした、ライブの集客にプラスになるWEBサービスです。
1. Twitter
日本のTwitterユーザー数はなんと3500万人。(1人2アカウント以上利用などで)重複する分を含むとはいえ、日本の人口の3分の1にもなるユーザー数は圧倒的です。
「暇さえあればTwitterを見ている」という人もいるので、プロモーションには最適です。
自分個人やバンド・グループのアカウントを作り(両方作ってもいい)、自分たちの音楽に興味がありそうな人に「自然に」絡んでいきましょう。
相手にされていないのに執拗に話しかけたり、ライブの宣伝ばかりするのはご法度です。
友達を増やしていく感覚で運用することが大事です。音楽や趣味、食べ物の話など相手に合わせて会話していくうちにフォロワーが1人、2人と増えていくでしょう。
フォロワーが数十人、数百人と増えた段階で「◯日に×××でライブやります!よかったらきてください!→申込はコチラから」とつぶやけば、驚くほど来てくれる……かも?
それはどこまで関係性を高めているかにもよるので、一人一人のファン候補を大事に育ててください。
フォロワー限定でチケット代を値引きしてあげるのもありですね。
2. Facebook
Facebookも日本ではTwitterに並ぶ主要SNSです。Twitterと大きく異なる点は実名か匿名かというところです。
Facebookは仮名でできないこともないですが基本的には実名で登録します。Twitterは実名・匿名のルールはありませんが、実名で登録している人は全体から見ると少数です。
情報の発信という点で見ると、「シェア」という機能には非常に拡散性があり、おもしろい情報があれば知り合いの知り合いのそのまた知り合いを通じて、数万シェアされるということも珍しくありません。
自分の信頼している実名の友達がシェアしている情報だからこそ、安心して自分もシェアできるわけです。
Facebookで拡散されやすいのは「おもしろ系」「感動系」が2トップです。
動物系・癒し系も人気が高いので、例えば海外のサイトなどから動物が楽器を弾いている動画を集めてきて発信したら人気が出そうですね。(※人気の保証はしません)
3. Instagram
ここ数年でユーザー数を大幅に増やしているInstagram。
日本ではまだまだTwitter、Facebookに及びませんが、世界的にはすでに4億ユーザーを超え、Twitterを抜いています。
簡単にいえば写真・動画に限定したTwitterですが、デザイン性が高く、オシャレな有名人・アーティストがこぞって利用しているため、そのファンも利用が増えている状況です。
写真・動画のSNSなので、より感覚やセンスを重視する若年層(10~20代)の利用が特に盛んといえます。
基本的な使い方としては、他の人もシェアしたくなるようなカッコいい、クールな写真を投稿していくことになりますが、Instagramはまだまだプロモーション方法が確立しておらず、やり方は試行錯誤で生まれていくでしょう。
今後もユーザーが増えていくことは間違いないので早めに始めて主導権を握るのも一つではないでしょうか。
4. YouTube
言わずと知れた、世界最大の動画サイトです。
規約に違反しないかぎりはどんなものでも投稿でき、動画という情報量が多い手段のため、多くのことを視聴者に伝えることが可能です。
ライブ集客につながるようにするには、やはり曲を公開するのが一番効果的でしょう。
ただし、自分たちの曲だけを公開してもいい宣伝にならないこともあります。
まだまだ知名度がないときには、いわゆる「歌ってみた」「弾いてみた」系の動画で有名曲を歌う、演奏することで注目を集めるのがいいでしょう。
そこから興味を持って自分たちの曲を聞いてくれる人を増やすわけです。
おバカ・おもしろ動画で注目を集める作戦もありますが、昨今のYouTuber人気でそっちの方がライバルが多いので要注意。
5. ニコニコ動画
こちらは国産YouTubeとでもいうべきでしょうか。動画そのものはYouTubeと大きく異なるわけではなりませんが、ニコニコ動画のユーザーは動画内にコメントすることができ、そのコメントは動画内を流れていきます(表示されます)。
そのため、YouTubeよりSNS的な動画サイトです。あえてYouTubeとわけたのは、視聴者層が異なるためです。
ニコニコ動画の利用層は若年層が多く、かつややオタク(ヲタ)気質の人が多いといえます。
ファンとより深いつながりを得たい場合にはYouTubeよりニコニコ動画の方が向いているかもしれません。
ただし、「炎上」時の燃え上がり方も尋常ではないのでどんなユーザーがいるのか理解していない人に利用はむずかしいかもしれません。
6. ブログ
他に挙げているWEBサービスとの連携もしやすく、長文・一言コメント、写真、動画……などなどどんな投稿にも対応できる万能性を備えています。
そのため、ブログを起点として、その他のSNSなどをオプション的に併用していくのが最も効果が高いといえるでしょう。
ブログは無料サービスとして提供されているアメブロやLivedoor blog、はてなブログといったものと、自分でサーバーなどを契約してブログを立てるものとあります。
どちらがいいということはありませんが、始めやすさでいえば無料サービスのブログでしょう。ただ、自分たちとは関係ない広告が表示されてしまったり、カスタマイズ性に劣るので、慣れてきたら無料サービスをやめて独自のブログを立てるのもいいでしょう。
発信する内容としては、自分たちの想いや活動報告、ライブの宣伝に、メンバーの日常などなんでも興味を持ってもらえそうなことは記事にしていくのがいいでしょう。
ブログにはコメント欄もあるので、そこで交流をしていくことも可能です。
7. LINE
日本最大のSNSであるLINEも忘れてはいけません。
いまやスマホを持っている人ならほぼ全員使っていると言っても過言ではない利用率であるLINEには、「LINE@(ラインアット)」というサービスがあります。
スタンプをもらう代わりに、有名人や企業のアカウントを友達登録したことがある人も多いと思います。友達登録したあとに広告やニュースが定期的に送られてきますよね?
あの情報を送る側になれるのがLINE@です。登録してくれた人たちに一斉にメッセージが送れますし、読んでくれたかどうか(そもそもメールで送るより読んでくれやすい)もわかり、誰が読んだか読んでないかもわかります。個別にメッセージングもできるので、一方通行のやりとりになりません。
そのため、すでにファンになっている人たちへのお知らせややりとりには最適です。
欠点は、まず自分たちのLINE@に登録してもらわないことには何もできないので、他のブログやSNSでの集客が必要になるということです。
あえてプレミア性を持たせて、「◯回以上ライブに来てくれた人限定」としてもおもしろいかもしれませんね。
8. その他
SkypeやGoogle+、mixiなど他にもまだまだWEBサービスがあります。
人が多く競争が激しいところで打ち勝つか、過疎化しているところで一人勝ちしてユーザーを集めるか、その選択は自分たちの性格や戦略に合わせるといいでしょう。
今回紹介した方法は、1つに絞って集中活用しても、複数を掛けあわせて活用しても集客につなげられる方法です。
自分たちがおもしろいと思える方法から始めてみてはいかがでしょうか。反響が多い方法についてはより掘り下げて解説してみたいと思います。