消費者のツボを見つけろ!コンシューマーインサイトを発見する3つの方法
広告を制作・出稿するときに欠かせないのが消費者への理解。もちろん、昔からさまざまな分析はされてきたものの、今は昔とは異なり、各企業は消費者の深層心理をよりアプローチするようになってきています。
そこで重要視されているのが、「コンシューマーインサイト」です。そんな、「広告効果のカギ」とされるコンシューマーインサイトの発見方法を、3つほどご紹介します。
コンシューマーインサイトとは、「消費者の本音」のことです。消費者が商品の購入に至るまでに持つ、理由や思いのことですね。
別の言い方をすれば、消費者が意識すらしていない商品やブランドに対する心理です。この「意識すらしていない」というのが重要なポイントになっています。例えば、消費者が「おいしそうだから」と思って買ったコーヒーも、その深層心理では「おいしそう」以外の、もっと深い「ビターで大人のイメージがあり、自分の好みに合っていた」などの心理があるはずです。そうした表面的なものではない、「洞察=インサイト」によって得られる消費者の本音が、コンシューマーインサイトというわけですね。
コンシューマーインサイトは通常、市場調査及び分析、社会の動向のほか、アンケート調査やネット上の書き込みやクレーム、座談会などによって把握します。正確なコンシューマーインサイトを発見することができれば、広告やマーケティングに活用し、効果を上げることができます。コンシューマーインサイトはまさに「消費者のツボ」。
このコンシューマーインサイトを発見するには、例えば次の3つの方法があります。
1.コラージュ法
コラージュ法とは、ブランドや商品に対するイメージを知るために、消費者を複数集めて、雑誌の切り抜き写真などをコラージュしてもらう方法です。
消費者には「なぜその写真を選んだのですか?」と聞き、コンシューマーインサイトを探ります。そして、コラージュの結果ももちろん、洞察の材料になります。写真や絵を利用して、消費者が持つイメージや心理を、消費者が意識しないところからも引き出します。
2.エスノグラフィック法
エスノグラフィック法とは、ターゲットとなる消費者の地域における生活を密着して追い、行動・シーンの情報収集を通してコンシューマーインサイトを把握する手法です。エスノグラフィックとは、「民族誌学的な」という意味ですね。
実生活の中で自社商品がどのように意識され、ブランドはどのような存在なのかを探ります。
3.ビジュアル刺激法
ビジュアル刺激法は、コラージュ法と同じく写真を使用する方法です。ただし、消費者に何かを作ってもらうのではなく、写真を選んでもらいます。
ピックアップされた写真を元に、それを選んだ理由などを尋ねることで、無意識レベルの深層心理を探ります。インターネットリサーチのほか、「デプスインタビュー」という消費者に一対一で尋ねる手法で行われます。
消費者に刺さるツボになるものを見つけられれば、広告効果を上げることも夢ではありません。奥の深いコンシューマーインサイトを、これらの方法で収集してみましょう。